1902年(明治35年)、広島県熊野町に生まれた坊田かずまは、童謡作曲家であり、教育者でもあった。
1929年、東京の小学校教員に赴任し、器楽合奏の先駆者として音楽教育へ貢献したが、
1939年、病気療養の為帰郷。3年後に39歳の生涯を終える。
子供達心を大切に、沢山の業績を残した坊田かずまの生涯、 彼の作曲した有名なわらべうた
「ひらいたひらいた」「かごめかごめ」など数多い作品
を紹介、広く伝えられることを願って、このコンサートが企画されました。

JR目黒駅より徒歩7分の所にある「庭園美術館」の入り口。



門を入ると、そこはもう別世界この道の先に、美術館と新館ホールがあります。
大学の先輩、藤木豊乃さんと。10年振りくらいの共演です。


着付けを直してもらい、ちょっと緊張気味の広島から来た小学校3年生。
ホール入り口の受付。開演時間のかなり前からお客様が
いらっしゃいました。皆さんが、いかにこのコンサートを
楽しみにしていらしたかを伺い知ることができます。

250名収容のホールが満員。大勢の方々にいらして頂き、
有難うございました。



「青い鳥の会」代表の土屋さんによる開会のご挨拶。
そして、多和田幸子さんの司会により会が進められていきました。



遠藤さつきさん伴奏による「若葉会エレガンス」の皆様の合唱により、
「狐の嫁入り」「小雀おや雀」などが歌われました。

1部は、「坊田かずまの生涯と作品」、2部は「坊田かずまと
その時代の人々」。曲の説明などがナレーション入りで進められました。


わらべうた「にらめっこ」「うさぎうさぎ」「かごめかごめ」などを歌う
広島の子どもたち。元気よくじょずに歌ってくれました。
坊田かずまさんの長女、元江さんが、お父様の思い出をしみじみと語られ
ました。


植野雅子さんにより、「この道」などが歌われました。
坊田かずまと同時代の作曲家として、宮城道雄の作品
「春の海」を演奏。
今回の演奏者と関係者。企画された方々、スタッフの皆様、
お疲れ様でした。


忘れさられようとしている、日本人の心が表れている日本の歌。
大切にしたいものです。気がついた人がそれを伝えていかなければ!
その第一歩として、色々な方々の熱い想いにより実現したこのコンサート。
この輪が広がっていくことを願っています。