ジャズベーシスト 中山英二さんへのインタビュー パート2  


2005年8月下旬に16作目にあたるニューアルバム
「Whirling Of The Wind」(風の舞い)を発売し、全国各地を飛び回っている
中山さんに再びインタビューを試みました。


Q・・・いろいろなジャンルの演奏者と共演されていますが、
  始めたきっかけはなんだったのですか?

  また、中山さんにとって、そういうコンサートをやる意味は?
私の持論ですが、音楽にジャンルは存在しないと
思っています。
ただ、それだと混乱するでしょう。
(いろんな意味において)

いろんな人達と音楽を共有すること、
音楽を通じてその人なりとの出会い。

音楽人生の到達点はまさにこれしかないのではと
思って活動しています。


Q・・・4年間共演してきた硲との活動の中で最も苦労したことは
  何でしたか?

苦労ですか?なんでも人の出会いは、その人なりを
何も知らないのだから
それなりに皆おなじかな
あえて言うならばいろんな会話をもっともっとできるように
なれたらいいですね。これは硲さんだけでなく、私を含めて
全ての音楽する人達に・・・!


Q・・・ジャズ以外のジャンルの人がジャズをやる時に大切なこと、
  勉強してほしいことは何だとお考えですか?

そうですね、音楽をやっているすべての人に言える
ことですが、アドリブは出来て当たり前!  
なぜならば、それが音楽の世界共通語だからです。
そしてリズム、ハーモニ、での会話。
もちろん、これらをスムースにおこなうための努力は
音楽を続けている間、向上していくことでしょうか。
それと、音楽家とは何を指して言うのかと、いつも
自分に問いかけることも大事かな。

Q・・・ベースソロでツアーを行うなど、いつも自分の限界に
  挑戦しているような感じがしますが、中山さんの生きる
  姿勢なのでしょうか?

いつも、楽器パートで与えられた中、また既成の譜面を
見てうまく奏でるとかではなく、そのとき、そのときに
感じることを誰かに依存するのではなく、自分自身に
問うためにベースソロでの全国ツアーを始めました。
限られた自分の限界への挑戦ということでしょうか!

Q・・・音楽活動において、今後新しく行ってみたいと
  思っていることはありますか?

特別何かというのは、いままでも、これからも
ありません。そのときそのときに感じたことを  
続けて行くだけです。

Q・・・硲へ言いたいことをどうぞ!

人は皆、限られた人生です。音楽家の到達点は
楽器を置くときです。その到達点を有意義な
音楽人生だったと感じれる活動をしていってください。
私も含めて、それが願いです。


インタビュアー 硲 美穂子(2005年9月)

  
 ジャズベーシスト;中山英二さん


4年以上一緒に演奏活動をさせていただいた
中山さんに、再びインタビューを致しました。




  中山さんのホームページへ
 http://www.h3.dion.ne.jp/~eijin/